RUSHHOUR Jr.(ラッシュアワージュニア)

今回はThinkFun社が販売しているパズルゲームの「RUSHHOUR Jr.(ラッシュアワージュニア)」を使った指導方法と、使ったときのレビューを紹介します。

商品概要

カラーイメージ
教材名RUSHHOUR Jr.(ラッシュアワージュニア)
発売元ThinkFun社 
定価3850円(税込み)
対応年齢5歳以上

ゲームの進め方は、まず、チャレンジする問題カードを選び、カードに描かれた車の配車通りにゲーム版に車をセットします。次に、アイス屋さんのトラックが脱出できるように他の車を前後にスライドさせていきます。そして、アイス屋さんのトラックを出口から脱出させることができたら正解です。

ちなみに、私たちは、楽しみながら論理的思考力を養ってもらいたいという思いからこの教材を使うことにしました。

使用レビュー

今回は小・中学生の3人の生徒で使用感を比べてみました。 

対象児童

Aくん
小学6年生、国語よりも算数が得意ではあるが、図形問題が苦手。
Bさん
小学5年生、マイペースな子。いろいろなことに興味を示す。
Cさん
中学2年生、勉強することに対しては拒否感が強いが、頭を使うゲームが好き。

指導方法

  1. ルールの説明をする。
  2. 難易度別(初級・中級・上級・エキスパート)の4枚の問題カードの簡単なものから順に取り組んでもらう。

結果

それぞれの子に使ってみた感じをまとめました。

Aくん
中級まではスラスラとできた。上級はかなりの時間をかけてしまったが、集中して取り組むことによってなんとかアイス屋さんのトラックをゴールまで導くことができた。エキスパートは「難しすぎてできない」と言って支援員の手を借りて取り組んだ。
Bさん
中級のところで分からなくなり、途中で諦めてしまった。 
Cさん
「かんたんすぎてつまらない」と言いつつ、エキスパートまでスラスラできた。

総評

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評価★★★★☆
レベル初級教材

このパズルゲームの良いところは、難易度が4段階に分かれているため、生徒に合わせて取り組ませる問題カードを選ぶことができるところだと思います。

この教材が向いてるタイプ 

・新しい遊びを考えることが得意な子
アイス屋さんのトラックをゴールへ導くためには、盤上にある車の可動域やゴールへの手順を考える必要があります。矛盾や盲点がないように遊びのルールを考えることにも通じるところがあるので、そういった子は向いているかともいます。
・物事を説明することが得意な子
相手を“伝わった状態”にするためにはどう説明したらよいか、手順を考える必要があるので、このゲームに通じるところがあるかと思います。

向いていないタイプ 

・集中が散りやすい子
車を動かすという細かい作業が入ってくるので、解けなくなるとすぐに投げ出したくなってまうかもしれません。
・エキスパートでも簡単に解ける子
物足りなさを感じてしまうかと思います。

指導のポイント

こちらのタイプの子たちは、この一工夫で使えるようになるかも。

集中が散りやすい子の指導 

初級問題に絞ってみたり、困っている時に支援員がヒントを与える形で一緒に取り組んでみると良いかと思います。

エキスパートでも簡単に解ける子の指導

その子の力に合わせて目標時間を設けてみると良いかもしれません。

教材を許可なく私用以外でのコピー、再配布することは禁じられています。個人の利用の範囲内で使用して下さい。

効果には個人差があります。「まなぽん!」は、それぞれの子どもの特徴にあった指導法を知ってもらうためのサイトです。初めから子どもの特徴を決めつけず、紹介している様々な方法を試してみて、その子に合ったより良い指導法を見つけみてください。(「こんな子の場合の指導法が知りたい!」などのご希望があればコメントでも受け付けております。)

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