今回は公文出版が発売している小学生向け教材の「はじめての分数パズル」(算数)を使った指導方法と、使ったときのレビューを紹介します。
Table of Contents
商品概要
教材名 | 「はじめての分数パズル」(算数) |
発売元 | 株式会社P&P |
定価 | 不明(類似教材は2000円〜3000円程度) |
対応学年 | 小学生の中学年〜高学年 |
『はじめての分数パズル』は、小学校入学前から分数に親しむことができる玩具です。パズル遊びで楽しく分数の感覚を身につけることができ、小数・百分率・歩合も表記した「分数カード」で、より学習性が高まります。
円を使って「1」を作ることが遊びの中心となり、この「ぴったりとはめる=1を作る」ことの中に、分数の基礎となるさまざまな要素(大小比較・通分・約分・加法・減法など)が含まれています。
分数の基礎を遊びながら楽しく身につけるとともに、パズルとして遊ぶことで「考える力」も養うことができます。
商品説明
イメージがなかなか湧かないと思ったので買いました。分かりやすく、興味を持ってくれたようです。以前 他のママからお勧めされたのもあって。
Amazonレビュー
ちなみに、私たちは、ゲームやパズルを通じて分数を理解するのと同時に、難しいものという認識を少しでもなくしてもらうためにこの教材を使うことにしました。
使用レビュー
今回は小学生の3人の生徒で使用感を比べてみました。
対象児童
●Aくん 小学5年生、特徴→学習時に集中力があまり持たない子。 |
●Bちゃん 小学4年生、特徴→算数はあまり得意では無い子。 |
●Cくん 小学6年生、特徴→分数の計算が苦手で、分数に苦手意識を強く持っている子。 |
指導方法
1. 円がくり抜かれているプレートを一人2枚手元におく
2. ダイスを振って出た目(1/4や、1/6など)の板を取り、プレートにはめていく。2枚のプレートのどちらにはめてもよく、自分のプレートの中なら板の入れ替えをしても良い。必要に応じてパスをしても良い。
3. 先に円が完成もしくは、円に極力近くなった人が勝ち。
結果
それぞれの子に使ってみた感じをまとめました。
Aくん ゲーム形式でやれたおかげで、楽しみながらやることができた。 |
Bちゃん 板の形を見て、分数の値を知るくらいになった。 |
Cくん はじめは嫌がっていたが、ゲームをすすめるに連れて、楽しんでくれていた。 |
総評
評価 | ★★★★☆ |
レベル | 初級教材 |
分数の学習をたのしく行うのに適した教材であると思いました。ルールも単純であまり難しくないので、分数の学習の導入だけでなく、分数が苦手な子へのアプローチの教材としても良いと思います。
また、ただ組み合わせたり、実際の計算問題の説明の材料として活用することもできると思いました。
この教材が向いてるタイプ
・分数が苦手な子 分数に親しみを持ってもらうような教材なので、分数が苦手な子は苦手意識が緩和されると思います。 |
・集中力が持続しない子 ゲーム形式で楽しみながらできるので、集中力が持続しない子でも楽しくできると思います。 |
向いていないタイプ
・ルールの理解をすることが難しいタイプ 順番にダイスを振って、指定のカードをとるなどの手順を踏まなければならないので、そのルールを理解することが難しい子は、ゲーム形式でやることが難しいかもしれません。 |
指導のポイント
こちらのタイプの子たちは、この一工夫で使えるようになるかも。
ルールを理解することが難しいタイプの子の指導
指定のゲーム形式でやらなくても、板を組み合わせたりするだけでも分数の理解に繋がります。また、板をバラバラにして、一人で円を作ってみるなどしても分数の理解につながると思います。指導員と1対1で学習することも良いと思います。
教材を許可なく私用以外でのコピー、再配布することは禁じられています。個人の利用の範囲内で使用して下さい。
効果には個人差があります。「まなぽん!」は、それぞれの子どもの特徴にあった指導法を知ってもらうためのサイトです。初めから子どもの特徴を決めつけず、紹介している様々な方法を試してみて、その子に合ったより良い指導法を見つけみてください。(「こんな子の場合の指導法が知りたい!」などのご希望があればコメントでも受け付けております。)