今回は株式会社ホビージャパンが販売しているカードゲーム「DOBBLE(ドブル)」を使った指導方法と、使ったときのレビューを紹介します。
Table of Contents
商品概要
商品名 | DOBBLE(ドブル) |
発売元 | 株式会社ホビージャパン |
定価 | 1980円 |
対応学年 | 6歳以上 |
「ドブル」は、2009年にフランスで発売された、リアルタイム・パーティーゲーム。 すべてのカードは他のカードとたった1つだけ共通するマークが描かれており、それを探すことがゲームの目的。 日本経済新聞「NIKKEIプラス1」の「世界のボードゲーム」ランキングにて、“こども”カテゴリーで1位を獲得。
商品紹介
小学生の娘が、他の子が持っているナンジャモンジャにハマり自分もほしいと言い出したので検討。
しかし年中一緒に遊んでいる子が持っているものをあえて買う必要もないだろうと思い、なにか別な面白そうなものがないかなと探していて見つけました。
絵柄の面白さなどはなんじゃもんじゃに劣りますが、ゲームとしては非常に良くできています。
絶妙な配置とイラストのサイズ感の違いで、大人でもかなり苦戦します。
娘も大変気に入ったようです。
Amazonレビュー
55枚のカードで遊ぶゲームです。カードの中に8つのマークがランダムに描かれています。そして、どんな組み合わせの2枚のカードにも1つだけ共通するマークが描かれています。また、このゲームでは素早さ、観察力、そして、反射神経を養うことが期待できます。
このゲームでは、先に2枚のカードの間に共通するマークを見つけて宣言し、そのカードを、遊んでいるミニゲームのルールで決められた通りに獲得したり、捨てたり、別の場所に置いたりします。
ちなみに、私たちはYouTubeにてこのゲームを知り、楽しみながら、視覚情報を統合する力と素早く的確な判断を下していく力を養うことができると思い、このカードゲームを使うことにしました。
使用レビュー
今回は「小年生」の「3人」の生徒で使用感を比べてみました。
(※このカードゲームの遊び方は全部で5つあり、今回は、ルールが最も単純な『タワーリングインフェルノ』を行いました。)
対象児童
Aくん 小学5年生、サッカーのクラブチームに所属している。負けず嫌い。 |
Bさん 小学4年生、おしゃべりで活発な子。間違い探しが得意。 |
Cさん 小学5年生、何にでも興味を示す。マイペースな子。 |
指導方法
- ルールの説明をする。
- テストプレイを行う。
- ルールに乗っ取りゲームを行う。
結果
それぞれの子に使ってみた感じをまとめました。
Aくん 素早くカードを取ることができるが、疲れてくるとカード内の絵を宣言する前に手が出てきてしまう。 |
Bさん 勝てるまで何度も取り組もうとする。終始、カード内の絵を宣言した後にカードを取ることができた。 |
Cさん 他の子よりもカードを取るまでの動作がゆっくりであった。負け続けてしまい。とても悔しそうだった。 |
総評
評価 | ★★☆☆☆ |
レベル | ルールが単純明快であり、だれもが楽しめる。 |
ルールが単純であるがために、勝つための戦術が取りづらく、単純に能力差で勝敗がついてしまうゲームであると感じました。対戦する子の組み合わせを考えたり、支援員が入って取り組むなどの工夫が必要になるかと思います。
この教材が向いてるタイプ
・間違い探しが得意なタイプ 観察力が高いため、素早く同じ絵を見つけてカードを取ることが期待されます。 |
・集中力が持続できるタイプ 他の人よりも素早く、同じ絵を見つけ、絵の名前を宣言し、カードを取りに行くことを1ゲーム50回ほど行います。実際に、大人でも集中力を大きく消費してしまうので、このタイプの子はゲームで勝つために大変有利になるといえます。 |
向いていないタイプ
・同時処理が苦手なタイプ このゲームをするにあたって、二枚のカードを照らし合わせる作業を行うため、カードを素早く取ることが難しくなると思います。 |
指導のポイント
こちらのタイプの子たちは、この一工夫で使えるようになるかも。
カードを素早く取ることが難しい子の指導
対戦ではなく、支援員がカード1枚当たり3つ数えるうちに、同じ絵を指摘できたら取ることができるというルールで指導すると良いかと思います。
そのルールで何枚取れるようになったのか記録することで、生徒の成長が本人にもわかるようになり、「負けてやる気がなくなる。」といったことにならないかと思います。また、この場合は、生徒が飽きないように20枚から始めると良いかもしれません。
教材を許可なく私用以外でのコピー、再配布することは禁じられています。個人の利用の範囲内で使用して下さい。
効果には個人差があります。「まなぽん!」は、それぞれの子どもの特徴にあった指導法を知ってもらうためのサイトです。初めから子どもの特徴を決めつけず、紹介している様々な方法を試してみて、その子に合ったより良い指導法を見つけみてください。(「こんな子の場合の指導法が知りたい!」などのご希望があればコメントでも受け付けております。)