受験生の50%以上が解ける落とせない入試問題 数学

今回は「旺文社」が出版している高校受験生向け教材の「受験生の50%以上が解ける落とせない入試問題 数学」(数学)を使った指導方法と、使ったときのレビューを紹介します。

商品概要

教材名受験生の50%以上が解ける落とせない入試問題(数学)
発売元旺文社
定価880円(税込み)
対応学年中学3年生~

使用レビュー

今回は(去年度まで)中学3年生(だった)の2人の生徒で使用感を比べてみました。

対象児童

●       Aくん
中学3年生、特徴→自発的発言が弱いです。長期記憶に弱く、図形問題など視覚を使うものが苦手です。
●       Bくん
中学3年生、特徴→中2まで支援級だったためか、純粋な学習量・知識量が少なかったです。

指導方法

・左側が解説、例題。右側が問題となっているので、右側のみをやらせてみます。

・その単元そのものが苦手な場合は、左側の例題を、解説を見ながらでも良いので行わせてみます。

・講師が解説しながら、1ページずつ問題の解法の確認を行います。

結果

それぞれの子に使ってみた感じをまとめました。

Aくん
図形問題を中心に行いましたが、なかなか身につくまではいきませんでした。
Bくん
方程式などの計算問題は、1ページの分量を減らして(正答率85%以上の問題に絞ってみたりして)行いました。

総評

評価★★★★★
レベル 上級教材(受験勉強の使用に適切です。)

 1ページあたりの問題量が計算問題で10~15題。図形問題で3問程度なので、使いやすいです。

実際の公立高校入試に出た問題の基礎問題だけが集められており、「これは満点取れるようにがんばろう」を目標に出来ると思います。

受験生対象となっていますが、要点が上手にまとめられているので、高校生の基礎の学び直しにも使えそうです。

また、二色刷りで、意外と見やすかったり、過去の正答率が載っていて、難易度の指針が立てやすかったりと、生徒に親切な作りです。

この教材が向いてるタイプ

・まずは基礎を固めたいタイプ
基礎問題しか入っていないので、無駄なく使えます。
・1ページ当たりの問題量が多いと嫌になるタイプ
受験用なので、量が少ないとはいいませんが、1ページ(1単元)あたりが、比較的集中できる範囲の分量だと思います。

向いていないタイプ

・高校受験ではなく、基本的な中学数学を確実に身につけたいタイプ
初めてやる単元を身につけるには、やはり解説量や問題のバリエーションが少ないと思います。
・文字が小さいと集中できないタイプ
B5サイズのため、文字のサイズも少しだけ小さめです。特に「要点のまとめ」が見づらいかも。

指導のポイント

こちらのタイプの子たちは、この一工夫で使えるようになるかも。

基本的な中学数学を確実に身につけたいタイプの子の指導

まずは講師が解説しながら、左側の例題ページだけをやっても、効果は出ると思います。

文字が小さいと集中できないタイプの子の指導

拡大コピーしてください。少なくてもA4~B4にするだけでだいぶ見やすくなります。

教材を許可なく私用以外でのコピー、再配布することは禁じられています。個人の利用の範囲内で使用して下さい。

効果には個人差があります。「まなぽん!」は、それぞれの子どもの特徴にあった指導法を知ってもらうためのサイトです。初めから子どもの特徴を決めつけず、紹介している様々な方法を試してみて、その子に合ったより良い指導法を見つけみてください。(「こんな子の場合の指導法が知りたい!」などのご希望があればコメントでも受け付けております。)

関連記事