今回は受験研究社が出版している中学3年生向け教材の「10分間で総復習サクッ!と中1・2英語高校入試基礎がため」を使った指導方法と、使ったときのレビューを紹介します。
Table of Contents
商品概要
教材名 | 「10分間で総復習サクッ!と中1・2英語高校入試基礎がため」(英語) |
発売元 | 受験研究社 |
定価 | 550円(税込み) |
対応学年 | 中学3年 |
これから入試対策を始めようとしている皆さんが、基礎を『短い時間で、気軽に復習できる』ように作られた問題集です。「文字ばかりの解説じゃ理解できない」「問題集を買っても,苦手な教科だから手が付かない」あなたへ。やさしいことばと豊富な図解の解説を読んで,練習問題ですぐにチェック。これがひと見開きにまとまっています。シンプルな構成だからこそ「わからない」が無くなる,不動の人気シリーズです。
ちなみに、私たちは、複雑な英語の文法をワンポイントで復習して身につけて欲しいという思いがあってこの教材を使うことにしました。
使用レビュー
今回は3年生の2人の生徒で使用感を比べてみました。
対象児童
Aくん 中学3年生、集中力は高いが問題を解くスピードはゆっくり。寡黙でおとなしいタイプ。 |
Bくん 中学3年生、物事を記憶することが苦手。英単語もあまり覚えていない。 |
指導方法
- 解説部分のページを使って、簡単に文法事項を確認する。
- 解説部分の後ろにある問題演習のページを使って解かせる。(時間は計らない。始めに、わからない単語がないか聞いてある場合は単語の訳を教える。また、日本語をそのまま英訳に直す問題は飛ばす。)
- 答え合わせをする。間違えたところはヒントを与えながら、もう一度考えてもらう。次回、同じ問題に取り組んでもらう。
結果
それぞれの子に使ってみた感じをまとめました。
Aくん スペルミスはあったものの並び替えや書き換えの問題がよくできていた。 1単元を取り組むのに20分ほどかかる。わかりやすいと話してくれた。 |
Bくん 適語選択のみの正答であった。終始「むずかしい」とこぼしながらも取り組んでくれていたが、白紙のところが多かった。その後、問題演習を行う際に、適語選択や書き換え問題のみを一緒になって考えながら取り組む指導法に切り替えた。 |
総評
評価 | ★★★☆☆ |
レベル | 初級教材 |
単元ごとに最低限覚えてほしい文法事項が掲載されており、その裏に問題演習のページがあるので、インプットとアウトプットの学習が一冊で効率よくできます。
文法事項が掲載されているページにおいては、赤シートで隠れる部分があるため、ペンを持たずとも簡単に、定着できたかどうかの確認ができます。また、問題演習のページにおいては、毎単元10問から15問ほど掲載されているため、比較的短時間で取り組むことができます。従って、受験までに繰り返し復習して入試の基礎を固めることが期待できるでしょう。
しかし、語群選択の問題がとても少ないので、英語の基礎となる英単語の力が弱いと、答えられる問題が少なくなり、やる気の低下につながってしまう恐れがあります。
この教材が向いてるタイプ
・弱点を補強する学習がしたいタイプ 分野別に学習できるように構成されているため、弱点に絞って指導することができます。 |
・解くスピードがゆっくりなタイプ 問題量が少ないので他の教材よりも短時間で取り組めます。 |
向いていないタイプ
・必要な英単語を習得していないタイプ 英単語を書かせる問題が多いため、英単語の知識を積んでいないと解けない問題が多いかと思います。 |
指導のポイント
こちらのタイプの子たちは、この一工夫で使えるようになるかも。
必用な英単語を習得していないタイプの子の指導
文法事項が解説されているページをコピーして、それを支援員と確認しながら問題演習に取り組んでもらうと良いかもしれません。
教材を許可なく私用以外でのコピー、再配布することは禁じられています。個人の利用の範囲内で使用して下さい。
効果には個人差があります。「まなぽん!」は、それぞれの子どもの特徴にあった指導法を知ってもらうためのサイトです。初めから子どもの特徴を決めつけず、紹介している様々な方法を試してみて、その子に合ったより良い指導法を見つけみてください。(「こんな子の場合の指導法が知りたい!」などのご希望があればコメントでも受け付けております。)