フクちゃんは友達っぽい先生になってしまうことが多いです。
今回は放課後デイや塾での先生と生徒の信頼関係について共有していきたいと思います。塾講師を始める方や、子供たちと接するお仕事を始める方たちが、子供たちと信頼関係を築くうえで参考になったら幸いです!また、保護者の方は講師陣がどんな方法で生徒らと先生が信頼関係を築いていっているか垣間見えれば幸いです!
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生徒と先生の信頼関係の重要性と生徒が見ている視点
子どもたち生徒と先生の間には信頼関係が存在することは、勉強を教えるにしても、精神面でもとても重要になります。
勉強を教えるうえでは、信頼関係が十分でないと、子どもたちは授業に耳を貸してくれません。具体的に例を挙げると、道端に居る人の話は普通、耳も貸さないですよね。ですが、家族や友達の話であれば真剣に聞くと思います。
だからこそ、先生も子どもたち生徒と教育関係上の信頼関係が重要になります。
また、10代の子どもたちは凹凸のある子ない子に関わらず、勉強以外に悩みを抱えている子たちが非常に多いです。放課後デイで子どもたちを見る前は塾講師をしていましたが、本当に様々な家庭の事情や、人間関係模様を見てきました。
だからこそ、勉強を教えるだけでなく、精神的サポートも講師や先生に求められると思います。塾や放課後デイ家庭や学校で辛い日々を送っている子供たちの逃げ場となれる場所です。
精神的サポートを提供するにもこりゃまた信頼関係が必要ですよね。
ここでは実際に子どもたちがどのような視点で先生らを見て、どんな先生らに心を開くか共有していきたいと思います。子どもたちは何も見ていない無垢で純粋な存在だと思いますよね?実際は大人よりも大人を見ていることもあります。
まず、雇用形態の視点から見ていきたいと思います。
生徒らは先生の雇用形態も把握している
「アルバイトの先生だと思ってた。」
初めて見た若い先生は大体そう思うようです。生徒の口からアルバイトと雇用形態まで見られるとは思っていませんでした。
そりゃあ、正社員とアルバイトでは信頼が違います。ただ、子どもたちまで雇用形態によって先生の力関係を見ているとは思いませんでした。
また、アルバイトであればその先生は短期間で居なくなることもよく分かっているようです。すぐに居なくなるのであれば、「舐めても大丈夫」、「友達みたいに接しても大丈夫」、と内心思っている生徒も一定数存在します。
また、生徒らは力関係を把握するのもとても上手です。「この先生についてれば安心」、「この先生は教室で一番偉い」と上下関係を把握して自分を優位な状態で居れるようにする生徒も存在します。
これだけ見ると人間のドロドロした部分が垣間見えて怖いですね!!ただ、子どもたちは弱い立場に在ることが多いので仕方がないといえば、仕方がないんです。自分を守ってくれる人の近くにいた方が安心と本能的に理解しているのです。
ただ、「正社員の先生だから、偉い先生だからす信頼する」と直結はしません。
私自身、塾のアルバイトであっても生徒と信頼関係を築き、学校の悩みを打ち明けてくた生徒も存在します。反対に、教室内で地位の高い先生であっても生徒に信頼されない先生も残念ながら存在します。
頻繁に会う先生を生徒らは信頼する
「頻繁に目にするものに親しみをもつ」ことは人間関係であれ、環境にも適応できます。地元はいつ帰っても安心しますよね。それは、慣れてる環境であって、何度も同じものに触れてきた経験があるからです。
また、子どもは過去に悲しい過去が無ければ、最も親しみを持ち、信頼するのは家族です。家族は人間関係の中で一番触れ合う時間が長いですからね。
それと同様に、塾や放課後デイであっても頻繁に会う先生を信頼しやすくなります。
非正規雇用の先生が信頼されるまで時間がかかるもの、毎回教室に行ったときに先生が居るとは限らないと、接触の機会が少ないのが原因の一つに挙げられます。
では、子供たちはなにをもって信頼するのか、以下の項目で見ていきたいと思います。
頭の良い先生、勉強を教えるのが上手な先生
「勉強できないから、成績上がらなくてもいいし」と思っている生徒であっても、実際は成績が上がると喜ぶものです。今まで成績の上がった経験の無い子どもたちほど、成績が上がるのを目の当たりにするとやる気を出して勉強を頑張ってくれます。
このように、子どもたちにとって「勉強ができる、できない」はとても学生社会において重要な地位的指標になります。(友達の数とか様々な要素が他にもありますけどね)
だからこそ、「自分の分からないことを教えてくれる先生」は頼もしく感じ、信頼してくれるようになります。
また、「授業が分かりやすい」ことも重要な指標になります。専門用語を並べるとカッコよくは見えますが、何を言っているか分からないので話を聞こうという気にはなりません。
そこで重要なのが、「子どもたち生徒の理解できる言葉を使う」ことです。例えば、数学の「代入」が理解するのが難しいのであれば「この中に入れ込む」や、「交点を求める」であれば「二つの式をぶつける」といった解釈しやすい言葉に変換しています。
客観的に正確に判断できているかは分かりませんが、担当してきた子どもたちは勉強を少し好きになってくれた子が多いので「子どもたちの理解できるように歩み寄る」ことは出来ているかな、と思います。
生徒の話をよく聞いてくれる先生
人間は基本的には集団生活をする生き物です。「共感」は相手がいなければ出来ませんよね。つまり、集団に属しているという安心感を「共感」は与えてくれるのです。
また、心理学のなかでは常々「共感」という言葉が出てきます。カウンセリングの基本は「共感」で、相手の気持ちに寄り添うことが臨床現場の信頼関係構築でも重要になります。
生徒が学校で嫌なことがあれば「そっかあ、それは辛かったね」とそんな簡単は一言だけであっても、「この先生は話を聞いてくれる」と思ってくれます。
また、共通の好きなことがあれば一層、信頼関係を築くことができます。アニメやゲーム、アイドルの話など、子どもたちが好きなことの話が合うと喜んでくれますよ!
少し前ですが、「鬼滅の刃」には大変お世話になりました。次は「呪術回線」の波が来てますが、私めには追う気力はまだありません🦉。(読みたい本があれもこれもあるので
…!)
また、アニメやゲームの話は時に子どもたち生徒に先生になってもらうのもとても良い信頼関係の構築方法です!普段は教えられている立場である子どもたちが、教える立場になることで承認欲求を満たすことができます。
また、真摯に生徒達の先生姿に向き合うことで、「この先生は色んな事を話すことができる」と信頼を築けます。
「ツイステッドワンダーランド」通称「ツイステ」はご存じですか?私は生徒がよく話すものですから、なんとなく世界の全体像が把握できるようになりました。
生徒と話したいのに、人見知りで私にはまだ心を開いてくれないという生徒も居ました。そんなときは、相手の話を聞き出す前に自分の好きな話をしています。私自身の話を先にすることで、生徒の警戒心を徐々に解いていくことができるようです。
ただ、人見知りさんは「他の先生には心を開いている人見知りさん」と「人と関わるのが得意ではない人見知りさん」とに大きく分けることが出来ます。
「他の先生には心を開いている人見知りさん」の場合は、相手が話してくれるのを待っていることが多いので話しかけることによって、心を徐々に開いてくれることも多いです。
それに対して、「人と関わるのが得意ではない人見知りさん」の場合は、講師から話しかけ過ぎてしまうと、余計に心を閉ざしてしてしまうことがあります。ですので、時間をかけてゆっくりと、最初は挨拶から、それから学校のことをと徐々にと距離を縮めていくようにしています。
まとめ
10代はまだ未熟な段階で、精神的にもまだまだ不安的な時期です。だからこそ、教育者と生徒といった専門的な信頼関係が必要になります。日頃から友達っぽい先生でいることには努めますが、実際に生徒と友達になってしまうことはありません。
そして、教育的信頼関係があるとき、学業の面ではより集中して授業に取り組んでくれるようになります。また、10代という不安定な時期に家庭以外の逃げ場が生まれることで、必要であれば助けの手を差し伸べることができます。
いかがだったでしょうか?塾の先生らの工夫や生徒の視点が参考になれば幸いです!それではまた🦉!