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気持ちを伝えるのが苦手な子供たち
放課後等デイサービスでは多種多様な課題のある子供たちを支援をしています。勉強が他の子た ちより苦手だったり、落ち着いて席に着いているのが難しかったり、自分の気持ちを伝える練習 が必要であったりと、一人一人必要な支援は異なります。
そんなかで今回紹介するのは、「助けて」や「手伝ってほしいよ」を伝える練習をする子供たち です。
この子たちは難しい課題に直面するとフリーズして動かなくなってしまうことがあります。机にうつ伏せになり動かなくなってしまう子、机の下に隠れて意思表示を拒絶する子と表現の方法も 様々です。
そんな彼らが机の下に潜り込んでしまう前に言葉以外で、「手伝ってほしいよ」を伝える方法を 紹介します。
助けてを伝えるヘルプカード
先日もいつものように元気に来所してくれたC君。「この課題は学校でもやったことがあるよ!」 と支援内容にとてもやる気を示し、挑戦することができました。
しかし、解き進めていくと思うように課題を進めることができず、落ち込み黙り込んでしまいまし た。
そんな時に出せるように準備するのがヘルプカードです。 使い方は「C君が困った時、先生にこっそり見せてね。そしたら、先生が助けに来るよ。」と予め 声掛けをします。
以前は課題プリントの答えを求めることできないと、イライラし始め黙り込んでしまうC君でした が、困った時にこのヘルプカードのおかげで、自分から「困った時だれかに助けて!」の合図を 出せるようになりました。
生きていく上で誰かに困ってるよを伝えられるヘルプスキルを上げることはとても大切です。
早い段階で助けての意思表示ができることで、その後どんどん負のスパイラルに陥ることも防げます。
カードが出せるようになってからの次のステップ
カードが出せるようになったら、先生と生徒の共有のジェスチャーや指のサインなどを決めるの も有効です。そうすることで、言葉でなくても「助けてほしい」と伝える一歩に繋がっていきま す。
また、カードを出すことだけで完結しないようにするために、カードを出すときに「分からな い」や、「もうやりたくない」と言葉と一緒に気持ちを伝えるように支援をしていくことも重要 です。というのも、最終目標は自分の言葉で気持ちを伝えることだからです。
最後にまとめ
言葉で気持ちを伝えることが苦手な子も居ますが
- パソコンでタイピングする
- ケータイで打つ
- 紙に書く など
気持ちを表現するには色々な方法があります。
そして、ヘルプカードは数多くある選択肢のうちの一つになります。指導員らは本人に最も合った 気持ちの表現方法を見つけ、本人に気付きを与えられるように寄り添っていくことが何よりも重要です。
ヘルプカード
こちらからコピーができますので、ご活用ください。