子どもにとって「読み解く」ということは、最も難しい課題です。子ども自身がどのように読み解いていったらいいのか、その方法を具体的に示していく必要があります。
例えば、主題から細かいところの理解へと進めていくのか、あるいは段落を細かく理解してから主題を理解するのか、子どもがどちらのプロセスを好むのかを考えながらアプローチしていくと良いでしょう。
さらに、文章を読み終わった段階で、子どもに「どのようなことが書かれていたかを話してもらう」ことは、本人が内容を振り返る力やまとめる力を養うことにつながります。また、「子どもの理解が深まるような文章に関する質問をする」ということも効果的です。
もう一つ工夫できるポイントとしては、読むこと自体に拒否感を抱いていることも少なくないので、少しでもその負担の軽減を図るということも大事になってきます。例えば、文の長さの配慮として最初は短めな文章を用意したり、読むことへのモチベーションを高めるために子どもが興味関心を持てる内容の文章を用意したり、文章だけではイメージが湧きづらい場合は挿絵を入れてあげたりするなど。子どもが「読む」ことを好きになるような工夫・仕掛けをしてあげると良いですね。