思春期にイライラしてしまう脳科学的な理由

思春期の子供たちってどうも常にイライラしていますよね。とか言う筆者も中高生時代は”怒り”、”苛立ち”、”反抗心”に満ちた気性の荒い子でした😓

ですが脳科学的な根拠を知ることで、抑えられなかったイライラは仕方がなかった!って思えるようになりました。

また、イライラの原因が身体の成長過程の一部であることが分かると、「子どもたちが意図的にイライラしたいわけではない」ことが分かり、子供たちにも寛容になれます。

根性論ではなくて、科学的に基づいた内容の紹介になっていきます。

ですので、子どもたちがイライラしてたら「まだ発達段階だから仕方ないな」と寛容になり、気持ちが楽になったら幸いです!

成長の早いイライラ中枢の扁桃体と発達遅めの前頭葉

思春期の子どもたちが怒りっぽいのはイライラ中枢の扁桃体の発達とそれを抑える前頭葉のバランスが上手く取れていないからです!

危険から自分の身を守る中枢の扁桃体人間らしい思考を担当する前頭葉

危険から身を守る扁桃体が先に発達します。算数ができるようになるよりも、火は危ないという自分の身を守ることが生きていくうででは優先されるからです。

扁桃体と前頭葉の働きがザックリ分かったところで、以下ではもう少し掘り下げてイライラの原因を探っていきたいと思います🔍

大脳の構造

ちょっとばかり始めに大脳の説明をしたいと思います。これを知っているか知らないかで前頭葉、扁桃体の捉え方が変わってくるのでとても大切な部分になります🔍

まず、大脳は大きく分けると「新皮質」、「旧皮質」、「間脳」に分かれています。

「新皮質」はその名も通り、ながーーい進化の歴史の中で比較的新しく発生し、人間が人間らしい物事の考え方や理性をつかさどっている部分になります。

それに対して「旧皮質」と呼ばれる部分は、生命体として生きるべく本能的に必要なものを欲する指令する部分になります。

そして、「間脳」ホルモン分泌の司令塔になっている部分です。

イライラ中枢の扁桃体

扁桃体は旧皮質に区分し、アーモンドや個人的には銀杏みたいな形だと思っています。

この扁桃体は外界からの情報に対し、有益・有害、快・不快といった判断を行います。

そしてその情報を元に神経やホルモン、筋肉に信号を送り行動を引き起こします。そして、感情面においては直観力、恐怖、ストレス反応特に恐怖や緊張、そして恐怖に対する反応に重要な役割を担います。

それでは扁桃体が働いてる様子を図から見てみましょう。

このように、自分の命を守るために有害か有害で無いかを判断する役割が扁桃体にはあるのです。

扁桃体の実験の中でとても有名なのものに、意図的にサルの扁桃体を破壊するという実験があります。実験結果としては、恐れや怒りの反応が無くなります。

通常では怖がるはずのヘビやロウソクを怖がらなくなり、火を口に入れるといった異常行動が観察されるようになるのです。

これじゃ、「飛んで火にいる夏の虫」です。生命を維持するにはあまりにもリスクが高い生き方になってしまいます。

この実験から身を守り、命をつなぐために扁桃体は重要であることが分かります。

人間らしさをつかさどる前頭葉

brown bear plush toy on brown textile

判断、思考、計画、企画、創造、注意、抑制、コミュニケーションなど高度な分析や判断といった「人間らしい」行動が行えるには「前頭葉」の働きがあるためです。

前頭葉が人間だけにあるかって言われるとそうではありません。人間の場合脳の30%を占めるのですが、イヌにおいては7%、サルで10%と存在します。

ですので、簡単なコミュニケーションが動物とヒトとの間でも取れますが、人間のように複雑な思考や判断ができないのはこのためです。

前頭葉が破損してしまったために性格が激変した有名な実例があります。

「ケージ 前頭葉」と調べると出てくるかと思います。元々の画像がちょーっぴりグロいんで、ポップな絵で説明します!

この実例からも分かるように、前頭葉はヒトが人らしい思考や判断、そして感情の抑制にも大切な役割を担っているのです。

まとめ

人間も生物なので、危険から身を守るために扁桃体など旧皮質が先に発達します。でないと、ヘビや火が危険って分からないと自分で身を守れないからです。

そして、扁桃体が発達しているということは、恐怖や怒りを感じ、更に表現や行動が取れるということですが、それらの感情を抑えてくれるのが前頭葉です。

ですが悲しいことに前頭葉は20代前後になってやっと成熟します。これが思春期特有のイライラの原因になっていたのです。

ちなみに、お年を召すとイライラしやすくなるのも年齢から脳が委縮し、その脳の収縮の一部として前頭葉も委縮してしまうのが原因の一つになります。

扁桃体と前頭葉の仕組みを知ることでイライラが抑えらるわけではありませんが、原因を知ることで気持ちが随分楽になった経験があります。

思春期で子どもたちがイライラしてしまうのは生理現象であって、保護者のみなさまのしつけや教育が悪かったからではありません。

彼らが成長の大切なステップの段階にいるからです。今まで大人しかったのに思春期になって気性が荒くなった場合は、年齢をもう少し重ねれば落ち着きますのでご心配には及びません。

それではまた🦉!

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