今回は草思社が出版している小学生向け教材の「算数脳パズル 空間なぞぺー」(パズル・算数)を使った指導方法と、使ったときのレビューを紹介します。
Table of Contents
商品概要
教材名 | 算数脳パズル 空間なぞぺー(パズル・算数) |
発売元 | 草思社 |
定価 | 1210円(税込み) |
対応学年 | 小学生~ |
大好評、花まる学習会の『なぞぺー』シリーズに空間問題スペシャルが登場!
空間把握力育成に決定的に重要な「切る・折る・回す」の経験を育む、「日常生活の中の空間問題」を多数収録。
頭の中でイメージを動かすのが大好きになる本。
対象:小1~小6
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使用レビュー
今回は小学生の2人の生徒で使用感を比べてみました。
対象児童
● Aちゃん 小学6年生、特徴→図形問題が苦手。 |
● Bくん 小学4年生、特徴→勉強が嫌い。 |
指導方法
- 1回の支援で1問(1ページ)ずつ行う。
- 答えが分からないところを、一緒に問題を解く。
- 必要な部分は解説を入れる。
結果
それぞれの子に使ってみた感じをまとめました。
Aちゃん まじめに取り組んではいますが、答えが分からない問題が多いです。 一緒に取り組むと解けるので、解説を丁寧に行いました。 |
Bくん 勉強っぽくないので、取り組みはするのですが、しばらく考えてできないと諦めて、すぐにだれてしまいます。 |
総評
評価 | ★★★☆☆ |
レベル | 初級教材 |
1ページあたりが、問題1問と大きな絵や図なので分かりやすいです。
内容はパズル寄りで、よく考えればわかりますが、暗記や計算では解けない問題ばかりです。
解答を教えても分からない児童はやはりわからないことが多く、解説に時間がかかります。
テキストには「小学1年~6年」となっていますが、意外と難しく、小学校中学年から中学生以上(問題によっては大人まで)が適切な学年だと思います。
この教材が向いてるタイプ
・勉強(特に算数)することに拒否感のあるタイプ 空間パズルなので、学習に入りやすいです。 計算や暗記は必要ありませんが、算数のセンスを磨けそうです。 |
・空間理解をする能力を伸ばしたいタイプ 空間図形の問題に特化しているので、空間認知能力が伸ばせそうです。 |
向いていないタイプ
・記憶だけで図形を認識するのが苦手なタイプ 答えが裏のページに書いてあるのですが、図形が小さめに書いてあるので、書き込みをしながら答えの解説をしたいときに不便です。 |
・考えるのが苦手なタイプ ひとつひとつ自分で考えていくか、実際に行ってみないと分からない問題なので、苦手な子には、どうやればいいのか教えるのが難しいです。 |
指導のポイント
こちらのタイプの子たちは、この一工夫で使えるようになるかも。
図形を認識するのが苦手なタイプの子の指導
一度、コピーしてから、解答と解説をみながら、実際に書き込んで教えると理解しやすいと思います。
考えるのが苦手なタイプの子の指導
問題を選ぶのはもちろんですが、積み木問題など、立体の実物を用意できそうな問題は実物を確認しながら行ってみると理解が早くなるかもしれません。
教材を許可なく私用以外でのコピー、再配布することは禁じられています。個人の利用の範囲内で使用して下さい。
効果には個人差があります。「まなぽん!」は、それぞれの子どもの特徴にあった指導法を知ってもらうためのサイトです。初めから子どもの特徴を決めつけず、紹介している様々な方法を試してみて、その子に合ったより良い指導法を見つけみてください。(「こんな子の場合の指導法が知りたい!」などのご希望があればコメントでも受け付けております。)