今回は平和工業株式会社が販売している立体対戦ゲーム立体四目ならべを使った指導方法と、使ったときのレビューを紹介します。
Table of Contents
商品概要
商品名 | 立体四目ならべ |
発売元 | 平和工業株式会社 |
定価 | 1320円 |
対応学年 | 6歳以上 |
5年生の娘に誕生日プレゼントとして。ルールは簡単ですが、非常に頭を使うゲームです。
大人でも負けると「もう一回!」と言ってしまうほど面白いよくできたゲームだと思います。
amazonレビュー
空間を認識することが苦手な生徒と一緒に楽しみながら、局面に合わせてどこに玉を置けばよいのか考えることによって、空間を認識する力だけでなく、相手の行動に合わせて自分が打つべき最善の手を考える力をつけることができます。
ルールは、至ってシンプルで黒と白が交互に玉を置いていき、先に4目を並べた方の勝利となります。
YouTubeにてこのゲームを知りました。このゲームを通して相手の行動に合わせて思考を切り替えることの大切さ感じてもらいたいと思い、この立体対戦ゲームを使うことにしました。
使用レビュー
今回は中年生の3人の生徒で使用感を比べてみました。
対象児童
・Aくん 中学3年生、図形を見る力が高く、小学生の時から楽しく遊んでいる。 |
・Bくん 中学1年生、図形は苦手だけど、負けず嫌いな性格。以前に一度このゲームをしたときに負けたことから、どうすれば勝てるのかずっと考えている。 |
・Cくん 中学3年生 、マイペースな性格。勝ち負けこだわらずゲームはなんでも楽しめる。 |
指導方法
1.ルールの説明をする。
2.ルールに乗っ取りゲームを行う。
結果
それぞれの子に使ってみた様子をまとめました。
Aくん もともと小学生の頃から取り組んでいたこともあって玉を置くペースが速く得意な様子であった。しかし、手数が増えることによって相手のリーチを見落としてしまい4目並べられてしまった。 |
Bくん よく考えながら玉を置いているのか、一手打つのに時間をかけていた。空間を把握することが苦手なため、手数が増えていくと角度を変えてよく観察する姿が窺えた。勝てば、喜びのあまり相手を煽る発言をし、負けるとうなだれ、「やっぱり負けた」と意気消沈していた。 |
Cくん 玉を置くペースが速かったが、相手のリーチに気が付かず、すぐに負けてしまう。負けても、ゲーム自体を楽しめたのか、相手に「やっぱり強いな~」と声をかける様子が見られた。 |
総評
評価 | ★★★☆☆ |
レベル | ルールが単純であるため、同じくらいの思考力を持った者同士で対戦するとより面白さがわかると思われます。 |
対戦を重ねることによって、対戦にかかる時間が長くなり、積まれた玉の数が多くなっていったことから、図形をよく見て勝つためにどこに玉を置けばよいのか考える力をつけることができたと思います。
また、ルールの単純さから客観的にどこに置くと勝負がつくのかがわかるので、対戦を見学しに来る生徒も見受けられました。
この教材が向いてるタイプ
・研究熱心なタイプ 試行錯誤しながら勝つための作戦を考えて行えると思います。 |
・勝ち負けにこだわらないタイプ 負けたとしても次の対戦に抵抗なく楽しめるので継続してゲームを行えると思います。 |
向いていないタイプ
・勝ち負けにこだわるタイプ 負けることが嫌なので、一度負けるとその相手と再戦することに拒否感が出てしまうかもしれません。 |
・注意力が弱いタイプ 自分の様子だけでなく、相手の様子もよく観察しないと勝つことはが難しいです。 ですので、全体を見渡して状況を見渡す能力が必要になってきます。 |
指導のポイント
こちらのタイプの子たちは、この一工夫で楽しんで学んでもらえるかも。
勝ち負けにこだわるタイプの子の指導
その子が強い相手とゲームするときは、相手の強さに合わせてハンデとして角にその子の色の球を置くといいかもしれません。
また、2対2のチーム戦として強い味方をチームメイトにすることも良いと思います。そして、その子が持つ負けた時の責任感を軽減したり、勝った時になぜ勝つことができたのかのフィードバックができるような声掛けを指導員がしていくと良いでしょう。
注意力が弱いタイプ
このゲームは4個の球が揃うと勝ちのゲームです。注意力が弱いタイプの子は相手がリーチになっているのに気づくのが難しい場合があります。その際には、周りにいる先生が回数制限をつけてヒントを与えると良いでしょう。
教材を許可なく私用以外でのコピー、再配布することは禁じられています。個人の利用の範囲内で使用して下さい。
効果には個人差があります。「まなぽん!」は、それぞれの子どもの特徴にあった指導法を知ってもらうためのサイトです。初めから子どもの特徴を決めつけず、紹介している様々な方法を試してみて、その子に合ったより良い指導法を見つけみてください。(「こんな子の場合の指導法が知りたい!」などのご希望があればコメントでも受け付けております。)